ミネラルの必要性2[高脂血症とは]


カルシウム
血圧上昇を抑制する
カルシウムはミネラルの中でも一番多く必要とするものです。
 骨、歯などには欠かせない大切な成分です。カリウム同様、ナトリウム
による血圧上昇を抑制する働きがあります。
 高脂血症の人はカルシウムを多めに摂るように心掛けると、血圧が安定
する場合があります。
 牛乳、小魚、大豆に多く含まれています。

マグネシウム
カルシウムの補佐役として骨内に存在
マグネシウムはカルシウムの補佐役といわれます。血管にカルシウムが
たまると、狭心症心筋梗塞になりやすくなったり、結石ができやすくなり
ます。カルシウムとマグネシウムを3対1の割合で摂取すると、カルシウム
が血管にたまりにくくなります。
 牛乳をよく飲む人はつとめてマグネシウムの多い食品を組み合わせた食べ
方をしましょう。
 大豆、魚介類、ほうれん草に多く含まれています。

カリウム
余分なナトリウムを排泄する
高血圧の予防に有効なミネラル成分です。ナトリウムが過剰になって、逆に
カリウムが不足すると高血圧を招くことになります。
 カリウムがナトリウムの排泄作用をすることから、血圧を気にする場合は
1日の塩分摂取量を減らすとともに、カリウム成分の多い食品を合わせて摂
るようにします。
 果実や野菜、海藻類に多く含まれます。

ナトリウム
細胞の浸透圧を維持、水分調節をおこなう
ナトリウム(塩分)は高脂血症の人が一番気にする成分です。食事は洋食よ
りも和食のほうがお勧めですが、漬け物、干物、みそ、しょうゆとナトリウム
量が多いものが並び、どうしても摂取過剰になる点は注意しなければなりま
せん。
 ナトリウム(塩分)は摂りすぎると誰もが高血圧になるわけではありません
が、一般的に摂取量が1日10g以上続くと高血圧の危険度が高まります。高血
圧は高脂血症と悪い循環を繰り返して動脈硬化を進行させてしまいます。ナト
リウム摂取量は1日7〜8gまでを目標としましょう。

【本日の健康】
8月6日(月) 20:30〜20:45
NHK教育 きょうの健康 「脳卒中・最新のリハビリ」
きょうの健康脳卒中リハビリテーションの最新情報を伝えるシリーズ。1回目は脳と運動機能を効果的に回復させるリハビリを紹介する。厚生労働省のまとめによると、寝たきりの原因の45%が脳卒中だという。脳卒中死に至る病気であると同時に、深刻な後遺症に悩まされる病気である。しかし近年の急速な技術改革もあり、適切なリハビリを行うことでかなりの回復を遂げられることが分かってきた。脳卒中発症直後からの適切なリハビリで寝たきりを予防したり、高密度高強度のリハビリで、従来よりも格段に回復することができる。